人工妊娠中絶と流産
人工妊娠中絶の手術では、子宮の入り口にあたる頸管を無理やり広げて、子宮の中身を取り出します
そのため、頸管に小さな傷ができる可能性があり、それらの傷がもとで、頸管の組織が弱くなってしまいます。
頸管の組織が弱いと、後で、妊娠、出産をしようとしたときに、頸管が開いてしまって、流産を起しやすくなってしまいます。
これを、頸管不全症、頸管無力症などといいます。
人工妊娠中絶と不妊症
出産経験がない女性が人工妊娠中絶の手術をすると、頸管は小さくてかたいため、無理をして開くことになります。
そのため、頸管を十分に開くことができず、子宮内に胎児や胎盤の組織が残ってしまうことがあります。
胎児や胎盤の組織が残ると、細菌感染を起したり、炎症により、卵管が詰まってしまうことがあります。
また、妊娠の初期よりも、妊娠が進行して、胎児、胎盤が大きくなっている場合の方が組織が残りやすいです。
残った組織による炎症などのトラブルは不妊症の原因にもなってしまいます。
そのため、出産経験がない女性や妊娠が進行してからの中絶は、不妊症になる可能性が高くなってしまいます。