日本人女性に多い便秘
便秘は女性特有の症状だと言われます。
その傾向は特に日本人女性に多いです。
日本人女性の2人に1人は便秘に悩まされているという統計もあり、便秘は国民病に近いものだともいえます。
便秘は体質など、先天的な理由もありますが、ほとんどの場合は生活習慣や食生活が大きく影響していると言われています。
便秘の原因としてよく挙げられるのは「朝食を食べないこと」と「トイレを我慢すること」の2点です。
朝食を食べることにより、体内の消化器官が目を覚まして食べ物を受け入れる準備をするのと同時に、体内にある便を外に出そうとする活動を始めるのですが、朝食を食べないとその活動を行わないために便はその場所に居座ります。
さらに、便意をもよおしているのにメイクなど他の用事を優先してトイレを後回しにすることを日常的に行っていると、だんだん便意を便意と思わなくなり、便はやはりその場所に居座ります。
腸の中にたまっていて外に出る準備をしていた便はその機会を失うと、腸が徐々に水分を吸収してしまい、水分が吸収されると便は硬くなってしまい、その場所で栓となって今度は次の便が出ようとすることまで邪魔をしてしまいます。
便秘の種類
便秘と言っても実は色々な種類があり、便秘の種類を知ることが解決の糸口になります。
便秘には大きく分けて急性型便秘と慢性型便秘とがあり、急性型便秘というのは急激な環境の変化によって起こるもので、その環境が元に戻ると便秘も解消されるのでそれほど問題ではありません。
日常的に便秘になってしまうのが慢性型便秘で、慢性型便秘にも大きく2つの種類があります。
それは常習性便秘と症候性便秘です。
症候性便秘というのは他に何か病気を患っていて、それが原因で起こる便秘ですからここで言う日常生活で起こる便秘とは違います。
一般的に便秘と言うと、常習性便秘のことをいいます。
常習性便秘には原因別に3つの種類があり、それぞれ「直腸性便秘」「痙攣性便秘」「弛緩性便秘」と呼ばれています。
「直腸性便秘」は正常に直腸まで便が運ばれてきているのに、それが大脳にちゃんと伝わっていない状態です。
大脳に伝わらなければ便意とはならないので、便が出そうになっていることに気づかないため、そのまま便秘状態になってしまいます。直腸性便秘の場合、出てきた便が太くて硬いのが特徴です。
「痙攣性便秘」は主に疲れや過度のストレスによって起こると言われています。
ストレスがかかっていると常に内臓、特に腸が緊張している状態になるので便秘や下痢が頻発します。
お腹が痛いという感覚はあるのに、便は出ない若しくは少ないということがあったら、この痙攣性便秘を疑ってみるべきだと思います。出てきた便はウサギの糞のような形をしているのが特徴です。
「弛緩性便秘」は運動不足や加齢によって腹筋の筋力が弱くなっている女性に多い便秘で、腸の能力が弱くなっているので便をちゃんと肛門まで運べないので、便意があったりお腹が張っているのに出ないという意味で苦痛が伴う便秘です。弛緩性便秘の場合は便があまり硬くないのが特徴です。