時間帯ごとの花粉の飛散
花粉の季節、花粉症の方は、花粉と接触する機会を減らすことができればアレルギー症状も緩和することができますが、
毎日、家に閉じこもっていることは出来ません。
仕事や用事をすませるために外出も必要ですし、
洗濯、掃除、買い物やお付き合いなど、
花粉が飛散していると知りながらも戸外へ出る必要があります。
花粉の飛散量は、同じ1日の中でも時間帯によって変化します。
まず日の出前後の時刻には1日の内で最も多くの花粉が飛散しています。
朝方からやや落ち着くのですが、出勤時間帯には花粉が多いです。
朝から夕方3時頃までは花粉の飛散量は高いままキープされています。
日没に伴う気温の低下によって空気の対流が起き、
地面に落ちていた花粉が再度舞い上がることがあります。
花粉症の種類
花粉症の種類は多種多様で、現在国内で約50種類以上、一説には約80種類もあるといわれています。
花粉症の種類を大きく分けると樹木と草花に分けられ、
樹木系花粉では草花系花粉と比べて花粉飛散距離が長いという特徴があります。
樹木の代表的な花粉としてはスギ花粉、ヒノキ花粉、ハンノキ花粉など。草花の代表的な花粉は、カモガヤなどのイネ科植物、ブタクサ、ヨモギなどのキク科植物があります。
また、花粉の飛散時期は植物によって異なり、一年を通してさまざまな花粉が飛散しています。主に、樹木は春、イネ科植物は夏、キク科植物は秋に花粉が飛散するという特徴があります。
日本では圧倒的に多いスギ花粉症ですが、スギは日本固有の植物ですので、世界的に見ればかなり稀(日本特有)な花粉です。アメリカではブタクサ(ぶたくさ)花粉症、ヨーロッパでは家畜の肥料として利用されているイネ科の牧草、カモガヤ花粉症が有名です。