くしゃみ、、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ
花粉症の代表的な症状は、くしゃみ、、鼻水、鼻づまり、目のかゆみです。
くしゃみ、鼻水、鼻づまりは風邪でも起こりますが、目のかゆみが加わったら風邪より花粉症と考えたほうがいいでしょう。
花粉症のくしゃみの特徴は、回数が多く連続して起こり、花粉が飛ぶ期間(数ヶ月間)続くことです。
一方、風邪によるくしゃみは、せいぜい3〜4回、また期間も3〜4日程度です。風邪によるくしゃみとは明らかに異なるため、おおよそ区別がつきます。
花粉症の鼻水の特徴は、水のようにサラサラしていて、いくら鼻をかんでも出てきます。
これも、くしゃみと同様に花粉が鼻の粘膜に接触するためにおきる症状です。
風邪の場合は、徐々に粘液性の鼻水になりますが、花粉症の鼻水は、そのような変化がありません。
鼻づまりは、花粉症のいろいろな症状の中でも最もつらく感じるものです。
ひどいときには、両方の鼻が完全につまってしまって、息をすることが全く出来ない状態になります。鼻づまりは、それ自体の苦痛ばかりでなく二次的症状として、睡眠不足を招くケースが多く、それによって集中力も落ちて仕事や勉強などにも支障をきたします。
また、鼻がつまって口で呼吸をするようになるため、のどの乾燥や痛みなどの症状に結びつきやすくなります。
花粉が眼球やまぶたに付着すると、涙が出て、強いかゆみが起こります。
眼球もまぶたも腫れぼったくなり、ひどい場合には目が開かなくなることもあります。
ひどい目のかゆさで、つい目をこすってしまい結膜や角膜を傷つけてしまう場合があります。
・目がゴロゴロする、
・痛みがある
・まぶしさを感じる、
・目がかすむ
花粉症のメカニズム
花粉症とは、スギ花粉などによって起こるアレルギー性疾患のことです。花粉症のアレルギー症状は花粉が目や鼻の粘膜に接触することで現われてきます。花粉が鼻のなかに吸い込まれると、アレルギーを起こす物質である抗原(アレルゲン)が花粉から溶け出し、この抗原と闘うために人間は体内で抗体を作り出すのです。抗体は、抗原を捕まえるときにヒスタミンなどいくつかの物質を放出するので、これが神経を刺激して炎症を起こしてしまうのです。
花粉症は、アトピー性皮膚炎やぜんそくなどと同じアレルギー疾患の一つだといわれています。
アレルギーを引き起こす原因物質をアレルゲン(抗原)といい、花粉症の場合は、スギやブタクサを代表とする植物の花粉がアレルゲンとなります。
花粉は目や鼻の粘膜から侵入しやすいため、目や鼻の症状が主な花粉症の症状となります。
花粉症の場合、花粉という抗原に対し、体は“IgE抗体”と呼ばれる抗体を作って反応します。IgE抗体はすべての人に同じように作られるわけではなく、作られやすい体質が生まれつき決まっています。
IgE抗体は花粉症の他にもアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、気管支ぜんそくなどと深く関わっているのです。