幼児教育と小学校受験
幼児教育や知能開発などを行っている幼児教室の大半が目標としているのは、小学校受験、いわゆるお受験です。
最初はそんな目的を持っていなかった人でも、幼児教育を受けさせる過程でお受験の存在を深く知り、次第に目指すようになってしまいます。
学級崩壊やいじめの問題など、公立の小学校に対する不信感が強くなっていることから、たくさんの人がお受験をするようになりました。
私立小学校はゆとり教育制度下でもしっかりと教育が行われていることが人気の理由となっています。
私立の小学校の中には有名大学の附属小学校となっているところもあり、真面目にやっていれば大学まで苦労なく進学できるところも多いので、小学校受験だけで受験を終わらせてしまって、後は楽をさせてあげたいという希望を持った人も多く居ます。
教育格差が広がっている現在、どの小学校に入るかという時点で大学受験までの勝負が決するとも言われており、幼児教育=お受験対策となってしまっています。
お受験のさかんな地域
少子高齢化しているにもかかわらず、お受験産業は右肩上がりの成長を続けています。
大阪市内の文教地区と呼ばれるところには、有名私立小学校や国立小学校への入学希望者が非常にたくさん居ます。
文教地区に住むことを目的として引っ越して来た人も多いので、全体的に教育熱心な人が多いのが特徴です。
半数近くは医師の家庭で、医師はどの大学の医学部を卒業したかによって生涯の出世が決まる世界なので小学校受験の段階から受験戦争が始まります。
お受験のためには幼児教育が欠かせないということで、幼児教育を行っている幼稚園や塾、教室などがたくさんあります。
文教地区には幼児が多いこともあって、少子化時代にもかかわらずたくさんの幼稚園があります。
しかもそれらの幼稚園はお受験を意識しており、幼稚園の授業が受験対策を兼ねています。幼稚園もうまくカリキュラムを組んで子供が楽しめるようにしているので、当の子供たちは楽しそうにしています。