どの小学校を受験するか
小学校受験では、ペーパー試験といわれる知識的なテストだけでなく、
行動観察と呼ばれる項目を重視する学校が増えてきています。
行動観察とは、遊びや制作活動などを通してお子様の行動を観察して評価するものです。
具体的には、他の子供と仲良くできているか、先生の話をきちんと聞けているかどうか、静かにしなければいけないときに静かにしているか、遊び道具や創作に必要な道具を正しく使えているかなどがチェックされます。
会場であう試験管の先生や受験生たちに対して挨拶やお話をすることができるかどうかというのも重要な項目です。
試験管の先生とコミュニケーションを取る際の自己表現において、大きな声で話しができるかどうかというのもあり、家庭の中では大きな声で話をしていても、見知らぬ大人の前ではどうしても小さな声になってしまいがちですが、話しかけられたり、自分から話をする際に、聞き取れないような小さな声でお話しをするのはあまりよくありません。
小学校受験を決心したら、どの小学校を受験するか決める必要があります。
私学・国立の学校は、公立の学校で決められている校区とは関係なく自由に選ぶことができます。
志望校を考えるにあたって、一番考えなければならないことは、お子様とその学校との相性です。
私学・国立の学校にはその教育における建学の精神や理念があり、
校風に合わない学校を選択しても、お子様が入学してから楽しく学校生活を送れるわけがありません。
学校の校風が合うか合わないかが大きな意味を持ちます。
お子様に望む教育環境と志望校での学習環境をよく考えてから、受験する小学校を絞るようにしましょう。
系列の学校の校風
小学校受験では、中学や高校の受験とは違い「合格」・「不合格」について「縁がある」「縁がない」という言い方をすることが多いです。
その学校との相性があるかないかを受験でも問われているために、
こういう表現になるのだと思われます。
また、その学校の校風だけでなく、系列の学校の校風も重要です。
上級学校のタイプの違いによって、入試のスタイルにも大きく違いがでてくることがあります。
進学校の系列小学校であれば知能重視の入試スタイルであったり、難関有名大学の附属小学校であれば入試の難易度はあがり、両親の面接が重視されることもあります。
入試説明会や学校説明会を開催している学校も少なくありませんので、積極的に参加してその学校がどのような校風であるのかなどの教育方針を把握したほうがよいです。